福岡県にある株式会社名島鉄工所の名島氏にお話を伺いました。
【企業情報】
会社名 | 株式会社名島鉄工所 |
所在地 | 福岡県直方市上新入1675-5(明神団地内) |
代表取締役 | 名島 憲次 |
設立 | 1988年4月 |
事業内容 | 長尺機械加工、旋盤加工全般、フライス加工 |
これまでに作成した主な製品
長尺旋盤加工(シャフト、ロール、スピンドル)・機械加工全般を実施しています。
特に長尺機械加工を得意とし、シャフト、段付きシャフト、ローラー、スプライン軸、タップ加工etc…の加工を請け負っています。
長尺旋盤の製品なら是非お任せ下さい!付帯する小物加工(汎用旋盤&汎用フライス)も可能です。
事業について
−事業内容を教えて下さい
機械加工(長尺旋盤加工)を主として加工しております。
−量産品も単品も受け付けていると拝見したのですが、量産品はどのくらいのロットサイズで受けているんですか?
まず、弊社では単品の受注が多いです。ただし、弊社の場合はワークサイズが大きいので、10本でも単品ではなく、量産扱いになるんですよ。
手持ちできるサイズのロット数が200〜300個とかになる場合は、弊社では対応できなくても協力企業様では対応できたりするので、なるべく内容をお聞きしてお見積り回答するようにしています。
−長尺旋盤は、どのような製品に使われているのでしょうか。
弊社は1トンを超えるサイズの鉄の棒をシャフトに加工するのですが、それが船関係や公共施設の部品として使われています。
現在、メインでお受けしているのは、射出成形機という型を押し出す機械のスクリュー部分の加工です。弊社が手掛けているのは20〜30トン程ある大型の射出成形機のスクリュー部分の制作が多いですね。
−船関係の部品についても詳しく教えていただけますか。
船については、ウィンチ(ワイヤーやロープの巻き上げ機)の軸として使われることが多いです。
ウィンチにも大小様々なサイズがあるのですが、弊社は大きいサイズのシャフト部分を製作しています。
あとは、公共物の部品加工もしております。地場の設計会社から加工だけ頂く場合もあれば、公共事業を民間で受注しているところからも依頼があります。水道局のお仕事も多いです。
技術について
−得意な技術について教えて下さい。
長尺旋盤加工が1番の強みであり、得意としています。
保有設備については、近年で4台機械を導入しており、全体的な生産性が向上しています。
工場移転を機に芯間距離8,000mmの機械を導入しました。
また、生産性に加えて30年以上の経験や工夫した加工(治具)技術の蓄積によるノウハウがあります。
−他社との差別化のポイントを教えていただけますか。
法人成り後は機械設備を増やし、生産性が向上しました。
全て芯間3,000mmオーバーであり他社様との差別化を図っています。
ニッチな分野ですが、新たな機械導入にあたって、広く新しい分野にチャレンジしたいと思っています。
品質管理について
−品質管理で気を付けている点があれば教えてください。
測定に関しては、二重、三重のチェックを徹底しています。
チェックシートがあり、加工者と工場長の測定が一致するか確認を行っています。
また、測定治具校正・万が一不良が発生した場合には、すぐに工場長、代表へと連絡がまわる体制を徹底しております。
現状把握を進め速やかにお客様へと報告し事後対応を進めるようにし、不良ゼロを目指して取り組んでいます。
−測定治具校正については、どのくらいの頻度でされてらっしゃるんですか。
マイクロメータに関しては、1年に1回外部に出しています。
今後について
−現在の目標を教えて下さい。
今期から同じ敷地内に工場を1つ建てる予定で、大型のマシニングセンタ1台を導入します。
これにより、弊社だけでは今まで出来なかった加工もカバーする事ができるので、加工のバリエーションが拡がる予定です。
これを機に新たなお客様の開拓にもチャレンジしたいと思っています。
長尺旋盤加工という分野で認知力を上げたいと考えております。
−最後に、PRをお願いします。
弊社は町工場では珍しく、WEBへの露出が多いと思います。
近年では新規顧客様と協力企業様との繋がりも増えており一貫しての受注も可能です。目に見える弊社としての生産力だけではなくて、協力企業もあるので100人の作業者がいるという風に思っていただければと思います。
全ての加工を一貫して任せてもらえるような会社になれば嬉しいですね。