めたまっち導入事例_株式会社TriOrb
株式会社TriOrb 蓑毛様
福岡県北九州市でロボットの製造や販売を行っている、株式会社TriOrb(トライオーブ)。株式会社TriOrbで、蓑毛様は合計4名の開発部署の責任者を務めています。2023年2月に立ち上がったベンチャー企業の開発責任者へ、めたまっちを使い始めたきっかけや効果を伺いました。
今までにない移動式搬送ロボットを開発中
−株式会社TriOrb様の主な事業内容を教えてください。
株式会社TriOrbでは、移動式の搬送ロボットを作っています。弊社代表が大学時代からロボットのハードウェアを研究していたことをきっかけに、2023年2月に株式会社TriOrbが立ち上がりました。現在はロボットのソフトウェアに関しても、開発・製作中です。
ー御社の移動式搬送ロボットの特徴を教えてください。
弊社の移動式搬送ロボットは倉庫や工場だけでなく、建築現場でも使われることを想定しています。特徴としては、以下の通りです。
・300kg以上のものを運べる
・台車の下に潜り込めるほど、作りがシンプルで小型
・段差や凹凸面も走行可能
・出した指示通りに、ミリ単位で動いてくれる
・全方向に瞬時に動ける
今まで世にないほど、高機能で実用的なロボットです。そのため、弊社の搬送ロボットが製造業や建築業の人手不足を解決する自信があります。
加工業者を探すリソースが欲しかった
ーめたまっちを使い始める前の問題点を教えてください。
一番の問題点は、加工業者不足です。ロボットの仕組みを理解していて、弊社製品の加工を請け負ってくれる会社が1社しかありませんでした。会社を立ち上げて商品を世に出していく段階で、仕事を任せられる加工業者が1社しかないのは不安です。
さらに弊社はスタートアップ企業なので、人手が不足しています。限られた人員でも世の中のニーズにいち早く応えるため、スピード感を持って仕事を進めたいです。そのため、自社で加工先を探すリソースが惜しいと考えていました。つまり、ロボットの精密な仕組みを理解していて、品質やコスト面で満足できる加工業者を、なるべくリソースをかけずに確保することが課題だったのです。
ーめたまっちを使い始めた経緯を教えてください。
めたまっちを運営しているミラリンクと、弊社が同じオフィスビルだったことがきっかけです。同じオフィスにどのような会社が入っているのか調べていたところ、金属加工業のマッチングサービスを提供している、ミラリンクを知りました。
そこで弊社の代表が、ミラリンクの代表である佐取さんに声をかけたことがきっかけです。佐取さんは私と同じ大学出身で年も近いだけでなく、プロ意識を持って仕事をしています。弊社のニーズに応えるサービスを提供しているだけでなく、佐取さんの仕事に対する姿勢にも好感を持ちました。そのため、弊社代表のお墨付きでめたまっちを使うことが決定したのです。
精度が要求される部分も加工可能な業者とマッチング
ーめたまっちを使い始めて、どのような効果がありましたか?
量産に向けて、満足のいく加工業者が見つかりました。その会社は、コスト面や品質面の条件はクリアしており、ロボット部品を作っていた実績もあります。打ち合わせの中で弊社のロボット製造業に共感を示してくれたのも、お仕事をお任せする決め手の1つとなりました。
さらにめたまっちでマッチングした会社は、株式会社TriOrbが所在している福岡県北九州市と同じ県内である、福岡県行橋市にある会社です。そのため運送費なども節約でき、気軽に相談できます。今後試作が進んだ時に、試作品を見ながらコミュニケーションが図りやすいのも助かっています。トラブルや緊急対応が起きてしまうことを想定しても、近場の業者の方が安心です。
ーめたまっちでマッチングした会社には、どのような加工を任せていますか?
ロボットの足回り部分の加工をお願いしています。ロボットは、足回り部分の精度が重要です。足回り部分の精度が出ないと、弊社ロボットの『精密な動き』が失われてしまいます。特に弊社の移動式搬送ロボットは、ミリ単位で動くことを想定しています。そのため既にお付き合いしている会社にはできない、精度が必要な加工をお願いしている状況です。
製造業の改革をするために、めたまっちを使用したい
ー今後、どのようにめたまっち使っていくのか教えてください。
今後も優良な加工業者を見つけるために、めたまっちを使っていきたいです。今は試作段階ですが、今後は量産に向けてプロジェクトを進めます。その中で、設計変更や新しい仕様のロボットを開発する予定です。その際、加工業者によって「できること」と「できないこと」があると思います。そのため、加工業者にもバリエーションが必要です。弊社として納得のいくロボットを世に出すためにも、めたまっちを活用させていただき、優良な加工業者を探したいと思います。
ー今後の事業展開を教えてください。
弊社が作る移動式の搬送ロボットを世に出して、製造業を改革したいです。すでに世に出ているAGVやAMRを工場などの現場に導入しても「課題がクリアにならなかった」という声を聞きます。つまり、より高機能で実用的な搬送ロボットを、現場は求めているのです。
近年、製造現場の人手不足が深刻化しています。そのため試作段階の現時点で、製造工場や建築現場からのニーズが多いです。工場の自動化によって省人化を目指すべく、これからもめたまっちを使用していきたいです。